陶磁器のお手入れ方法


陶磁器(やきもの)のうつわには、昔から「育てる」といって、使い込んだことによる汚れやシミも慈しむ風習があります。あまり神経質にならずにどんどん使っていただきたいものですが、知っておいて頂きたいことを書いておきますね。

1.ご買い上げになったら 

高台がざらつくことがあります。気になるようならば、サンドペーパーで 軽くこすり落とすとよいでしょう。

2. ご使用前

使う前に一度水にくぐらせると、におい、油、シミがつきにくくなります。 (磁器のものは必要ありません)  水に浸しておくと、しっとりとしてうつわがより美しくなりますよ。

3. ご使用後

陶器は吸水性があるので、ご使用後はなるべく早く洗って、しっかり乾燥させてください。
特に高台や釉薬の掛かっていないところは、水分の残ったまま片付けてしまうとカビの原因になります。

◆ 汚れが気になったら

陶器など吸水性の高いうつわ
 漂白剤をご使用はお避け下さい。 
 重曹などを使用していてお手入れして頂くことをお勧めします。

磁器のうつわで
食器用漂白剤を薄めてつけ置きしてください。
ただし、赤絵や銀彩などの上絵付が施されているものは変色する可能性があるの で、漂白剤の使用は避けてください。
また、匂いがしばらく残ることがあります。

◆ 家電使用について

・電子レンジ----避けたほうがよいでしょう。金彩、銀彩が施されている場合は、 絶対に避けてください。スパークする恐れがあります。
ただし、上絵付けのない磁器のものは使用可能です
・食器洗い機----避けたほうがよいでしょう。水圧により、うつわが 掛ける恐れがあります。
 ・食器乾燥機----乾燥させることは良いことですが、食器同士がぶつかり合和内容ご注意ください。

◆ 片口をお酒用、料理用と併用する場合

おかずを入れた後、においが残る場合があります。 特に、焼き〆や粉引きなど吸水性の高いやきものは、注意が必要です。
片口をお酒とおかずの両方で使われる場合は、おかずで使用した後はきれいに洗い、十分乾かしてにおいが残ってないことを確認してから片付けるようにしてくだ さい。

◆ 粉引きについて

水にぬれるとそこだけシミができたようなることがありますが、これは化粧土の層に水がしみこんだことによるもので乾くと元通りになります。
ただ、それだけ水がしみこみやすいので、油分の多い料理や、色の濃いものを盛るときは必ず水にくぐらせてください ね。
汚れ防止がしてある作品は、汚れにくくなっておりますが、それでもやはり染み込 むことがありますので、使用後は早く洗われる等注意が必要です。