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愛嬌あるカタチが生まれる場所 〜 百田輝さんの工房を訪ねました。(後半)

Part1の続きです。ご自身で建てられた!という窯場も見せていただきました。     前の窯が壊れてしまい、急遽ヤフオク!でたまたま良い状態の中古の窯を見つけられたとか・・・。 愛嬌あるうつわが焼けるのを見守る愛嬌ある神さま   これも僕が考えたんだよと、見せていただいたのは、 釉薬を吹き付けるコンプレッサー。 こうすると、庭に飛び散らないから良いでしょ・・・と。百田さんが、そんなに気を使われるのには訳が・・・。 この辺りは、綺麗な湧き水がよく出るのだとか。百田さんのお庭にも・・・。春には野生のクレソンも生えてくるのだそう。 この日、2度目の亀くん。 そして、以前の住人はお茶の先生だったそうで、お庭には様々な季節の草花が植えてあり、楽しんでいるのだそう。 椿は何十種類もあるとか! 展示会の時なんかにも持ってけるからいいんだよね・・・と。羨ましいな〜。私もお店に飾りたいと思い、鉢植えで育ててますが、なかなかうまいこといかないし、鉢植えではこんなに潤沢には咲かないですものね。   富士山と、相模湾、自然の恵み多き街で同じく陶芸家の奥様、林亜美さんとともに楽しそうに暮らす百田さん。 趣あるこのご自宅も住宅情報サイトでたまたま見つけられたとのこと!もともとは建築家のご自宅だったそうで、多分、たまたま見つけられるような物件ではない!大家さんやご近所とのお付き合いも楽しそうで、作品と同様に、その魅力的なお人柄で、よいご縁を惹き寄せられているように思いました。1月16、17日は、酒器、お皿、花入れ、グラタン皿やチェス盤!など様々な作品とともに、百田さんも名古屋にいらしてくれますよ。  ぜひ、うつわとともに百田さんの魅力溢れるお人柄に触れていただけたらと思います。 

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愛嬌あるカタチの生まれる場所 〜 百田輝さんの工房を訪ねました。(前半)

駅へと続く小径から富士山が望める街に住む百田輝さんの工房兼ご自宅を訪ねました。 (って富士山は撮りそびれ・・・) 百田輝さんには、1月16日〜24日 当店にて旧友 伊藤祐嗣さんと二人展をしていただきます。 到着して、目があったのはこの子。人懐っこい眼差しで歓迎してくれました。そう、こちらはリクエストして作っていただいた寅の置物。16日からの展示にはまた作り足していただけたとのこと。楽しみでなりません。 そして、まずはコーヒーでも・・・と自作のマグに淹れていただきました。 よいですねぇ・・・。 奥が作業スペースとのこと。   道具がとても多い・・・気がしました。作家さんの工房は、何度も伺っているのですが、おそらく、多い気がしますよ。 サイズを測る時に使うトンボ 窓際にずらっと並んでいるのが印象的!でした。 百田さんのちょっと力が抜けた愛嬌あるフォルム、てっきり自由に、気の向くままに、作られているかと思っていました!でも、魅力あるユニークなうつわながら、とても実用的でもあるな・・・とも。ちゃんと測るところは正確に、繊細に作られていたのですね。しっかりとした作りなのに、この抜け感。でも、よく見ると絵付けもとても繊細だったりするのです。 工房に来なかったら、そんな風に感じなかったかもしれませんね。 Part 2に続く

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美しい海の街の恵みを受けて・・・橋村大作さん、野美知さんの工房を訪ねました Part1

昨年11月の穏やかな秋晴れの日、 昨春、工房を構えられた橋村大作さん、野美知さんに会いに真鶴を訪ねました。 ちょうどその前に、雑誌のNICE THINGSにも取り上げられ、ご覧になっている方も多いかもしれませんね。 真鶴はよい石材がよく採れ、石材屋が多かったそうです。 そんな石材屋さんの倉庫だった場所と出会いがあり、 この地に工房と自宅を構えることになったとか。 向かって左がご自宅、ご自宅もどことなくお二人らしく素敵でした。 まずは亀ちゃんがお出迎えしてくれました。お子さんが小さな時から育てられているらしいです! 工房では、移られたこの地のことや、同じく移転した当店の街についてもいろいろお話したあと、謎の多いお二人の制作も見せていただきました!(制作についてはPart 2で・・・) そのあと、仕事が終わると散歩しに行くという、真鶴の街が一望できる絶景ポイントへ・・・。 圧巻の景色が広がります! 西側には豊かな森があり、この豊富な栄養分が海に流れ出し、よい漁場になっており、魚付き林と呼ばれているそうです。 この後いただいた地魚のお鮨、美味しかったなぁ・・・。 駅へ続く坂道も風情があり・・・。 真鶴では、土地開発が盛んに行われていた1990年代に、 美の基準をつくり、過度な土地開発から、街を守ってきたそう。 美の基準→ http://www.town.manazuru.kanagawa.jp/soshiki/machizukuri/toshikeikaku/973.html https://www.youtube.com/watch?v=AEf6LSFXies そのため、美しい自然と、自然からの恵みを享受する人々の生活が 良いバランスで共存している街になったという。 そんな魅力に吸い寄せられるかのように、魅力的な人々も集まり、 影響し合いながら、よい時を過ごしているのだそう。 「お土産のお酒、今度の作家の集まりで楽しませてもらいます!」 嬉しそうに語るお二人。自然から、人から良い影響を受けて、またよい作品生み出してくださいね!そして、年末にお二人より、新作のうつわ到着しました。 野美知さんの、抽象画のような世界。新たにひし形の片口も加わりました。 大作さんのひょうたん?ピーナッツ?のような酒器も新作ですよ。 店舗では、一旦10日まで展示し、また2月中旬よりご紹介します。(1月25日〜2月中旬までしばらくお休み、または予約制としたいと考えております。)店舗の方よろしければ、お早めに遊びにいらしてくださいませ。オンラインショップでのご紹介は、2月はじめからを予定しております。*橋村野美知さんの作品は、全て一点物のため、なかなか対応が難しく、お問い合わせによる 通販は、いたしかねます。オンラインショップ更新をお待ちいただけると助かります。 おまけショット。真鶴の隣の駅、根府川駅。まさに、海辺!気持ちの良い1日でした。 ・・・っていえいえ、この日はまだもう一つ目的地が・・・。この後、百田輝さんの工房へ。こちらも近日中にご紹介します。 Part 2は、制作編は、2月、オンラインショップ更新時にご紹介します。

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旧友と・・・ 伊藤祐嗣 百田輝 展 

  明けましておめでとうございます。本年も、ともに良い時間を過ごしていただけるうつわご紹介してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。今年最初のブログは、次回企画展のお知らせです。 旧友と・・・伊藤祐嗣 百田輝 展  1月16日(日) - 24日(月) 1月19日は休み 12:00-18:00 準備が出来次第、オンラインショップでもご紹介します。 作家在店 1月16, 17日   東京芸大在学中からの飲み友達 学年は違えど、意気投合。 時に朝まで飲み、語り明かし、 互いに影響し合い歳月を重ねて来られたお二人。   そんな中から生まれた作品もあるのだとか。   金工と陶芸、分野は異なりますが お二人の共鳴するうつわ、 ご覧いただけたら幸いです。 伊藤祐嗣 東京生まれ 1985年 東京芸術大学美術学部工芸科卒業 1987年 同大学院鍛金専攻修了    イタリア政府給費留学    (フィレンツェ美術学校彫刻科~89) 1992年 東京芸術大学博士課程修了     東京芸術大学非常勤講師~951995年    外房大原にて制作活動を開始 百田輝 徳島生まれ 1986年 東京芸術大学美術学部工芸科卒業1988年 同大学院陶芸専攻修了               渡欧〈スペイン・バルセロナを拠点にヨーロッパ中央アメリカ20ヵ国を回る〉 1990年   帰国 朝霞市「丸沼芸術の森」にて作陶開始2000年   横浜市に築窯2017年   窯を移し、現在小田原市にて制作 <イベント> 予約不要 ◎1月16日(日) 15:00 ~ 伊藤祐嗣さんによるパエリアパン デモンストレーション&パエリア試食 自作のパエリアパンを使いパエリアを調理する様子をご覧いただけき、 よろしければご試食いただけます。 ◎1月22日(土) 14:00 - 18:00 nawachaiこと名和康高さんによるチャイカフェ ほとり 愛知県名古屋市中区丸の内1-1-8 児玉ビルB1F TEL: 052-204-4520 *ほとりは、かたくち屋が運営するギャラリー時々カフェです。  

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チャイの会 終了しました

10月30日、無事チャイの会終了しました! 少し、この日のご様子をご紹介したいと思います!photo by Kana Kurata まずは、今回の講師、名和泰高さんから興味深いチャイのお話を・・・。 そして、チャイの作り方をご覧いただきます。 最初は、スパイスを煮出すのだとか。ロイヤルミルクティみたいに作るのかと思っていました! その後、茶葉をいれて、さらに煮出し・・・ 最後に牛乳を入れるそうです。 そして、沸騰直前で火を止めて・・・。 漉します。 この後・・・ おー、映えます(笑)みなさん、一斉に席を立ち、パシャパシャ!チャイをデキャンタージュのように、何度か移し替えます。お砂糖を溶かすため、また空気を含ませまろやかにするためだそう。 ご家庭では難しいかもしれませんが、片口を使って似たようなことができるかも・・・なんてかたくち屋としては思ってしまいますね。 その後、皆さんに、ほとりでチャイを楽しんでいただきました。意外と和菓子との相性がよいとのことで、和菓子をご用意いただきました。 名和さんには、各回3種類ずつチャイを淹れていただき、みなさん、それぞれの味わいの異なりも楽しんでいただきました。 スパイスはもちろん、茶葉、砂糖、ミルク、様々な組み合わせを楽しめるチャイ。原材料にもこだわり、丁寧に淹れられた名和くんのチャイは、どれも上品で優しくほっこりと落ち着きました。チャイを淹れている間、ミルクパンのお手入れ方法などもご紹介させていただきましたよ。 今回は、午前中、午後前半、後半と計3回の回でした。どの回もみなさま、和やかに過ごしていただき、そしてそれぞれ、光の入り方で雰囲気も変わり、あぁ、この空間を作ってよかったなぁと思いました。ちなみに上の写真は、夕方の回。だんだん陽がおちてムードが出てきましたよ。   朝の回は、柔らかい光・・・。皆さん、お一人ずつの参加でした。最初は少し緊張されていたようですが、だんだんと打ち解けられていく様子こちらもとても心が温かくなりました。   午後、一時半からの回は窓から心地よい光が入り、川面の影がゆらゆらと・・・。  うつわも興味深くご覧いただき嬉しいひとときでした!   伊藤祐嗣さんのミルクパン。熱伝導の良さはもちろん、注ぐ様も美しく、なにより、その佇まいがよいのです。形違いで2点ございます。この季節、活躍すると思いますよ。  

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